食物アレルギー「経口負荷試験」
食物アレルギーで病院に通っていると、
主治医から
「経口負荷試験(※)やってみますか?」
・・・というお話が出ることがあります。
”食物経口負荷試験とは、アレルギーが確定しているもしくは疑われる食品を単回または複数回に分割して摂取させ、誘発症状の有無を確認する検査である。 食物アレルギーの確定診断、安全に食べられる量の確認および耐性獲得しているかどうかを確認する目的で行なう”
小児アレルギー学会HPより抜粋
https://www.jspaci.jp/guide2021/jgfa2021_9.html
アレルギーの経口負荷試験ってどんなことするの?
当日の日程は?
そういった疑問のご参考になれば、嬉しく思います♪
うちの子にとって2回目の試験で、
3歳2か月の頃に行った時の記録です。
前回の様子も書き留めています。
(→ その投稿はこちら)
前回の反省点、気を付けました。。。
大学病院で「卵白」の試験
定期的に通院している病院で「卵白」の試験。
外来病棟ではなくて、入院病棟なんです。
1泊2日!
子どもも、付き添いの親も、大変~
でも・・・
・ もっと料理の幅を広げられるかもしれないのに、その機会を逃している可能性。
・ アナフィラキシーのリスクを考えると、家でのチャレンジは怖くてできない。・・・入院してまでやるのは大変だけど、やる価値あると思うのです!
当日の持ち物
・ 固ゆで卵 1つ
→ 殻は付いたままで。病院で、試験にちょうど良い大きさにカットしてくれました。
・ ゆで卵と一緒に食べるためのヨーグルト・トッピング用にミカン
→ うちの子の場合、ゆで卵だけで食べるのが苦手。ヨーグルトと混ぜて(だましてw)食べさせる作戦です! 大好きなミカンとバナナをトッピング。
最初は子どもが大好きな”納豆巻き”に混ぜ込む作戦でした。
でも、主治医に確認すると
「納豆は試験に向いていない食材」との話。
なので、ヨーグルトに作戦を変更!
何かに混ぜてOKか、
混ぜる場合は、どんな食材にするのか、
事前に確認されてくださいね~
・ 子ども着替え
→ 吐いちゃったりして汚しちゃった時のため。
・ 本、おもちゃ
→ お気に入りの本・おもちゃを持って行くと、子どもの緊張がほぐれるので。新しい本などを用意しておくもの、時間つぶしに良いと思います。
・ 子どもが食べ慣れている軽食、お菓子
→ 病院食を好まず、食べてくれないときのために。ご褒美として、お菓子も♪ でも、気を付けてほしいことは、必ず、食べ慣れているもので! 初めて食べるものだと、もしアレルギー反応が出た時に、何が原因で具合が悪くなったのか判断できなくなってしまいます!
・ 付き添いの大人が必要な物
→ どなたか付き添う場合は、その人が必要な物。例えば、食事、飲み物、着替え、タオルなど。 個人的には、イヤホン! 夜、子どもが寝た後に動画とかを楽しみたくて♪
※ 病院によってが違うと思います。先生や看護師さんに確認されてくださいね。
当日のスケジュール・様子
自宅を出発、電車で移動。
平日、通勤ラッシュの時間帯~
8:45 病院到着、入院病棟で受付
・・・ 混んでいて、時間がかかりました
外来病棟の小児科へ移動
10:00 主治医の先生の診察
・・・ 体調に問題ないか確認
身長・体重の計測。
入院病棟へ移動。
入院病棟に到着。
看護師さんからの入院に関する説明
(付き添いの注意点など)
子どもを検査着に着替えさせる
5歳ごろまでは検査着、
それ以上だと、家から着てきた服装のまま検査するみたいです。
10:30 おやつ
・・・「ちょっとお腹が空いた」と。
勝手に食べちゃダメ!
主治医のOKをもらって、少しお菓子タイム。
11:20 点滴用の針を刺す
・・・体調が悪くなった時に、すぐ対応できるように。
しばらく遊んで待つ。
13時開始予定。
こういう待ち時間が長い・・・。
新しく本を買っておいて持ってきたので、
そういうアイテムで時間をつぶす。
いよいよ試験開始!
1回目を食べさせて1時間くらい様子見。
問題なければ、2回目。
また様子を見て、問題なければ3回目、
という流れです。
13:25 1回目 試験
卵白0.5g
(みかんとバナナ入りのヨーグルトに混ぜて)
14:20 体調チェック
血圧測定、
血中酸素の数値チェック、
肌のチェック(ジンマシン起きていないか)
聴診器でのチェック(呼吸音、腸の音など)
「今のところ問題ないね」
という主治医の判断で2回目へ!
14:25 2回目 試験
卵白1.0g
(1回目と同じようにヨーグルトに混ぜて)
14:55 体調チェック
15:15ごろ
子どもが 「お腹が痛いかも」 と。
・・・うちの子は、よく便秘する子。
便秘の時「お腹が痛い気がする」ということがよくあり、この日も便秘気味だったのです。アレルギーが原因なのか、便秘が原因なのか、グレーなところです・・・
主治医
「うーん、3回目はやめておきましょう」
・・・そんなわけで、3回目はなし。
この後は、体調が急変しないか等の経過観察です。
15:35 眠くなって、寝てしまいました。。
15:45 体調チェック
ちょうど、子どもが起きました。
脚のところに、ポツリと赤みが。。。
ジンマシンの疑い。
「お腹、まだ痛い気がする」
(でも、”気がする”程度らしい)
それ以外は、特に問題なし。
16:15 体調チェック
ジンマシンと思われる赤みは広がらず。
お腹のは治った様子。
17:10 起きた
17:45 夕食
病院食が口に合わず~
果物とゼリーしか食べない。
持込のおにぎりを食べさせる
19:45 体調チェック
21:00 消灯 (病室全体が暗くなります!)
21:50 就寝
いつもより遅くなってしまったけど、環境が違うから、仕方ないです
母は、ベッドの隣に簡易ベッドを設置して休む
(レンタル:1泊500円)
24:00 看護師さんが様子を見に来る
(点滴用の針が抜けていないか確認)
看護師さんの足音や物音で一度起きてしまう
7:00 起床
7:20 看護師さんが体調チェック
→ 問題なし
7:30 朝食
病院食はほとんど食べない~
持ち込みの納豆巻きを食べさせる
8:15 先生の回診
「今日、予定通り退院で大丈夫ですね」
9:00 点滴用の針を抜く
検査結果と、これからの家庭での食事対応について、先生から説明がありました。
9:30 退院
子どもも、私も、お疲れさまでした!!
検査結果
今回、卵白を合計1.5g食べたわけですが、
「陽性に近い、グレー」、という考えとのこと。
先生から、家庭での対応について説明がありました。
固ゆで卵0.5gを家庭で食べてみる
(1日に1回)
→ 別の日に試してみて大丈夫か(×2・3回試す)
→ 大丈夫なら、0.1g増やす。
(ダメだったら、次回0.4gに減らす)
→ 何回か試してみて大丈夫
→ また0.1ずつ増やす
こんな風に、家庭で繰り返しチャレンジして、少しずつ食べられる量を増やしていってね、というお話でした。
体調が悪いときは、チャレンジしではダメですよ!
あと、量を増やすときは、かかりつけの小児科が開いている日にするのもポイント!
まとめ
今回の試験でもう少し多く食べられる可能性を期待していたので、正直なところ、3回目が無かったのは残念でした。
でも、「今は、2gを超えると反応が出てしまう可能性が高い」というリスクを知ることができたのは、私たちにとって、大きな収穫でした!
子も、親も、どちらも大変ですけど、経口負荷試験をして良かったと思っています。
病院によって、準備するものやスケジュールが違うこともあると思いますが、どなたかの参考になれば幸いです♪